C言語入門者向け!オススメ参考書籍7選を紹介

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このページでは、C言語入門者向けのオススメ参考書籍について解説したいと思います。C言語も歴史の長いプログラミング言語ですので、参考書籍は充実してます。そしてそれぞれ特徴を持った参考書になっています。このページではオススメ参考書を私なりに評価し、それぞれがどんな特徴があるかについて解説していきたいと思います。

評価軸は下記の4つとしています。

  1. 解説の読みやすさ
    • 図の多さや解説の理解のしやすさを評価します
    • これが高いほどとっつきやすい入門書になります
  2. 解説の幅広さ
    • 解説している内容の広さを評価します
    • これが高いほどその本だけで幅広い知識をつけることができます
  3. 解説の深さ
    • 解説している内容の深さを評価します
    • これが高いほど深く理解することができます
  4. 開発環境の解説
    • プログラミングを始めようと思って最初につまづくのは開発環境の構築です
    • その解説が行われているかどうかを評価します
    • この評価が高いほどスムーズにプログラミング学習を始めることができます

それではオススメの参考書籍を紹介していきたいと思います。

スッキリわかるC言語入門

最初に紹介するのは「スッキリわかるC言語入門」です。

「スッキリわかるC言語入門」の評価は下の通りです。

解説の読みやすさ
(5.0)
解説の幅広さ
(5.0)
解説の深さ
(3.0)
開発環境の解説
(3.0)

この本のポイントは読みやすさ・解説の親切さ・解説の幅広さです。図もたくさん使われているので学んでいることに対してイメージを持ちやすいです。また図だけでなく登場人物の会話が吹き出し形式で表現されており、初めて学ぶ方にとってもとっつきやすいページ構成になってます。

解説も親切で、特に「機能(構造体や関数・ポインタ)の必要性」についても書いてくれているところが良いです。文法や書き方の解説をしてくれる参考書籍は多いですが、この必要性を解説してくれる参考書籍は実は少ないんですよね。

また「パズル RPG」を製作する章もあったりして、仕様を理解しながら開発するという実践的なプログラミングも学べる点も良いです。

解説してくれる範囲もかなり幅広い(プリプロセッサ・分割コンパイル・Makeファイルについても解説)です。ただちょっとその分一つ一つの解説が浅いかなぁとも思います。ちょっと解説の仕方は癖があるかな?!ただ0からC言語を学ぶ上では十分な入門参考書籍ですし、独学で学ぶのなら、メインで学ぶ参考書一冊としてはこの参考書籍が個人的に一番おすすめです。

新・明解C言語 入門編

2つ目の紹介するのは「新・明解C言語 入門編」です。この本もC言語学習のメインの参考書として利用できます。

「新・明解C言語 入門編」の評価は下の通りです。

解説の読みやすさ
(4.0)
解説の幅広さ
(4.0)
解説の深さ
(4.0)
開発環境の解説
(1.0)

かなりバランスの良いC言語入門書籍です。講義を受けながら学んでいるように感じるようなページ構成になっています。解説の幅広さや深さも十分あるので、C言語学習のメインの参考書籍と使用できる一冊になっています。

この本のポイントはソースコードのサンプルが多い、まとめが充実、演習問題が多いの3点です。

ソースコードのサンプルが多いので文や図だけでなくC言語のプログラムに触れながら学ぶことができ、その分プログラミングする力はつくと思います。

また、まとめが充実(2ページくらいに渡ってまとめしてくれている)してますので、そのまとめを読むだけで章で学んだことを十分に復習することが可能です。

ただ、ちょっとポインタの部分は分かりにくいかも知れませんね…。分かりやすく例えようとして、逆に分かりにくくなってるかも知れません。特にポインタ初心者の方には。ポインタを理解しているとなかなか面白い例えだなぁとは思いますが…。

下記の「新・解きながら学ぶC言語」と合わせて読むのが良いと思います。

題名の通り、問題を解きながらC言語の理解を深めることが出来ます。

特に問題を解きながら学んだ方が理解しやすい・モチベーションが保ちやすいという方であれば、「新・明解C言語 入門編」を読んで知識をつけながら、「新・解きながら学ぶC言語」で問題を解きながら理解を深めるという勉強法が独学であれば一番オススメです。

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苦しんで覚えるC言語

3つ目は「苦しんで覚えるC言語」です。

「苦しんで覚えるC言語」の評価は下の通りです。

解説の読みやすさ
(4.0)
解説の幅広さ
(3.0)
解説の深さ
(4.0)
開発環境の解説
(3.0)

名前と反して実はかなり読みやすく分かりやすい入門書です。そのポイントは説明の順番にあります。

基本的にプログラミングの入門書はとにかく早くプログラムを動かすところに重点がおかれています。なので、最初はプログラムの書き方をおまじないとか言ってごまかしてすぐにプログラムを動かす傾向が強いです(これはこれで良いのですが)。

一方この苦しんで覚えるC言語は、プログラムを動かすまでの解説が長いです。最初に「コンピュータ」や「プログラムとは」の解説が行われ、続いてプログラムの文法や書き方もしっかり解説した上で、実際にプログラムを動かすためのプログラムの解説が始まります。最初にプログラムを動かせるのはなんと66ページ目!

なので、最初のプログラムを動かすまではハードルが高く題名の通りちょっと苦しいです。ですが先にC言語を理解する上で必要な知識を詰め込んだ後にC言語の解説をしてくれるので、最初の解説さえ乗り切れば途中からは他の参考書に比べても解説をかなり分かりやすく読むことが可能です。

解説範囲も幅広く、一つ一つしっかり解説されていますので、C言語学習のメインの参考書籍として使えます。

ただ図が少ない&前述のとおりプログラム動き出すまでのハードルが高いのでとっつきやすさは低めです。なので解説の読みやすさは4にしています。「最初はちょっと苦しい」ということを理解した上で読むべき本です。

開発環境も解説しており、インターネットから筆者が開発した開発環境(Windows向け)をインストールして使用することで、簡単にC言語が始められるところはポイント高いですね。ただ、他に紹介している開発環境についてはちょっと情報は古いかな…。

やさしいC

4冊目に紹介するのは「やさしいC」です。

「やさしいC」の評価は下の通りです。

解説の読みやすさ
(5.0)
解説の幅広さ
(3.0)
解説の深さ
(3.0)
開発環境の解説
(4.0)

題名の通り優しくC言語について教えてくれる参考書ですね。

プログラミング初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説してくれていますのでかなり読みやすい参考書です。C言語の開発環境の導入の仕方も丁寧に解説してくれていますので、そこでつまづくことなくC言語学習を始めることが可能です。

優しいからといって内容が薄い参考書というわけではなく、従来の王道的なC言語解説書をさらに分かりやすく、丁寧に解説してくれる参考書になっています。十分メインで学ぶC言語解説書として使えます。

また、要所要所にイラストで解説の補足をしてくれているのでその機能がどのようなものであるかをイメージしながら学ぶことも出来ます。

プログラミング言語C

5冊目は「プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠」です。

「プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠」の評価は下の通りです。

解説の読みやすさ
(1.0)
解説の幅広さ
(4.0)
解説の深さ
(5.0)
開発環境の解説
(1.0)

以前はC言語を学ぶバイブル的な存在の参考書でした。私もC言語の復習をするときは使ってました。

幅広く、かつ、深い内容が解説されている参考書です。ただし難易度は高め。演習問題も難易度が高いものが多いです(回答は別売)。

しかも、イメージとしては大学の教科書みたいな感じの参考書で、イラストも少なく、文章も難しいです。

ですので、完全に独学で0からC言語を学ぶ人には、メインの参考書としてはこの本を選択しない方が良いです。

ただ、この本は、解説の内容が深く難易度が高いため、授業や他の参考書で学んだことの復習や、学んだことの理解をさらに深める目的として読むには最適な本です。プログラミング言語Cを参考書として使うのであれば、メインは授業や他の参考書で学び、そこで学んだことを補足するための復習用のサブの参考書として読む方が良いです。

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Cの絵本

6冊目は「Cの絵本 第2版 C言語が好きになる新しい9つの扉」です。

「Cの絵本 第2版 C言語が好きになる新しい9つの扉」の評価は下の通りです。

解説の読みやすさ
(5.0)
解説の幅広さ
(2.0)
解説の深さ
(2.0)
開発環境の解説
(4.0)

名前の通り絵がめちゃめちゃ多いです。ただし、絵本のように絵だけで内容が理解できるわけではないです。やっぱり内容は文章で理解する必要があります。しかし、その絵が理解を助けてくれるので非常に読みやすいです。

内容としては広めに浅く解説してる感じです。もちろん絵が多いのでC言語やプログラムのイメージを掴みやすく、かなり分かりやすい内容です。

とりあえずC言語を始めてみたい、とにかく簡単に学べる本が良い、という方におススメです。子供にもオススメできる参考書です。

開発環境構築の解説も充実していますので、この本だけで簡単にC言語の開発環境を整え、C言語の学習を開始することが可能です。

ただ前述のとおり内容としては浅いので、他の参考書やインターネットの Web ページで内容を補いながら学習する方が良いです。どちらかというとイメージを掴むためのサブの参考書として使用する方がオススメです。

Cプログラミング入門以前

最後に紹介するのは「Cプログラミング入門以前」です。

「Cプログラミング入門以前」の評価は下の通りです。

解説の読みやすさ
(4.0)
解説の幅広さ
(1.0)
解説の深さ
(1.0)
開発環境の解説
(1.0)

C言語の入門書というよりコンピュータやプログラム全般の解説本です。なので、C言語の解説という意味では解説の幅広さや深さの評価は低くしています。

C言語はコンピュータ(特にメモリ)に密接に関係のあるプログラミング言語です。この本ではそのような、C言語を使っていく上で必要になる知識を解説している本です。ですので、この本を理解しておくことで、その後C言語を学ぶのがスムーズになります。そういう意味で、C言語を学び始める前に読む本として参考書として使用するのはかなりオススメです。

また、この本で得られる知識は、C言語を学ぶだけでなく、C言語を使いこなしていく上で必要な知識にもなります。ですので、よりハイレベルなC言語プログラマーを目指していくのにも適した本になります。ただ、この本だけではC言語の学習は足りませんので、この本とは別に、C言語を学ぶメインの参考書があったほうが良いです(授業で習うなどでもOK)。

まとめ

このページでは入門者向けにC言語を学ぶ上でのオススメ参考書籍の紹介を行いました。

C言語学習の入門向け参考書も色々ありますが、メインとして使った方が良い参考書とサブとして使った方が良い参考書があります。まずは自分に合ったメインの参考書(「スッキリわかるC言語入門」、「新・明解C言語 入門編」、「苦しんで覚えるC言語」、「やさしいC」など)から学習を始め、分からないところやもっと理解を深めたいところをサブの参考書を使って学ぶ学習スタイルが良いと思います!

学校の授業やプログラミングスクールで学んでいる方にも参考書はオススメです。なぜならそれらとはまた違った観点や違った説明を読むことで、分からないとこが分かったり、より深く理解することもできます。

授業が分かりにくい・付いていけないのであれば「Cの絵本」や「やさしいC」、より理解を深めたい方には「プログラミング言語C」がオススメです。

参考書読んで分からない点などあればコメントいただければ私の分かる範囲で回答することもできますので、気軽に聞いてみていただければと思います!

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